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2010年6月 3日

「電子書籍」盛り上がりの裏に、コンサルタントのビジネスチャンスアリ!

先週日本でも、アップルのiPadが発売され、にわかに注目を集める電子書籍ビジネス。そんな状況を受け、富士通総研がこれからの電子書籍ビジネスについてレポートを発表した。レポートは、アメリカにおけるAmazonのKindleを例に、電子書籍ビジネスにおける、コンテンツ配信プラットフォームの重要性を強調する。

「Kindleが成功した理由は、端末の魅力というよりも、Kindle Storeという配信プラットフォームにあります。Kindle Storeには、書籍だけでなく雑誌や新聞なども含めて42万種類もの豊富なコンテンツが揃っており、ユーザーは毎月通信料を払う必要もなく、いつでもどこでも自分の欲しいコンテンツをダウンロードしてすぐに読むことができます。

日本では、PC向けや携帯電話向けに電子書籍やコミックを配信するサイトがありますが、利用できるコンテンツには偏りがあり、市場は広がっていません。一方、アメリカでは、iPadでもiBook Storeという電子書籍・雑誌などの配信プラットフォームが利用できるようになっています。KindleやiPadは、プロダクト・イノベーションというよりは、配信プラットフォームを含めたビジネスモデル全体のイノベーションであるということができます」

コンテンツ配信プラットフォームがビジネスのカギを握っていることは、iPodにおけるiTunes Storeの成功例からも明らかだ。にもかかわらず、日本の出版業界は、世界的な電子書籍化の波に乗り遅れ気味だと、レポートは主張する。先日、ソニー、KDDI、凸版印刷と朝日新聞社が電子書籍配信のための新会社設立を発表したが、日本は出版に関する業界の構造がアメリカとは違うこともあって、二の足を踏んでいる出版社が多いのが現状だという。

出版をめぐるビジネスモデルが変わろうとしている今、誰がプラットフォームを運営するのか。プラットフォームはオープンにすべきなのか。コンテンツの価格付けはどうするか。いかに補完プレイヤーを巻き込んで、大きなエコシステム(生態系)を作り上げるか。他のプラットフォームとの関係をどうするか。取引情報などプラットフォーム上を流通するデータから、いかに付加価値を生み出すか……など、考慮すべきことは無数にある。

こうした状況は、出版業界で働く人にとって不安以外の何者でもない一方、コンサルタントにとっては、新しいビジネスチャンスになるのではないだろうか。

http://pro.type.jp/s/news/n100604.phpより抜粋


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